19歳フリーターが村上春樹のノルウェイの森を読んでみた
村上春樹で一番有名なノルウェイの森を読んでみました。
全体的な感想を書いていきます。
主人公が羨ましすぎるっていうのが一番の感想です。
だって普通の大学生なのに女子とやりすぎだしモテすぎなんですよねw
悲壮感ある主人公みたいになってるけど違和感しかないです。
まあ途中から主人公の人間性が変わっていて
「 どのような真理をもってしても愛するものを亡くした哀しみを癒すことはできないのだ。」
って言った時は僕の好きな人間に生まれ変わったので嬉しかったです。
「ただ私の言いたいのは、不自然なかたちで自分を擦り減らしちゃいけないっていうことよ。」【ノルウェイの森】
良い言葉です。自暴自棄になって体を売ったり惰性でsexしてる人に言いたい言葉です。
主人公の違和感以外は本当に最高で読みやすくて物の例え方が本当に上手すぎてヤバいです。
ちょっと例えすぎて物語の進行が遅くなるのも、村上春樹の魅力だと思います。
緑という女性の言葉が好きです。
「いいわよ。ちゃんと食事のあとの火事も用意しておくから。」~ノルウェイの森~
読んだことない人にしかわからないんだけど、人の不幸も自分に降りかからなければ良いみたいな人の矛盾が感じれて良いです。
ここまでの感想だと恋愛小説みたいだけど、ノルウェイの森は恋愛小説なんだけどそこには死がまとわりつく感じの恋愛小説です。
ある見方だと恋愛小説けど違う見方をすると恋愛小説じゃないといいう文章にしづらい感じが素晴らしいです。
これほど読んだ人の意見が割れる小説はないと思います。
主人公が生理的に受け付けなかったり気持ち悪いと思う人もいるし共感する人もいる面白い主人公だと思います。
映画の主人公は松山ケンイチがやってるけどイメージ通りですごいです。
この小説で村上春樹一番伝えたかった
「生は死の対極として存在しているのではなく、その一部として存在している」
という言葉の意味が分かるのは僕が親父になった時なのかなと思いました。
また10年後に読みたい作品です。