何者を読んでみた Twitterが小説になった!?
何者という本を読んでみた
Twitterやネットを使う若者じゃないとわからない微妙な感覚があらゆる所にあって面白いです。
SNSを使ったことがない人は多分読んでも面白さ半減だと思う。
Twitterが物語の基礎になってます。
一言でこの小説の物語をいうと
Twitterを使ってる大学生の就活の物語です。
Twitterがここまで影響する物語ははじめて読んで新感覚でビックリしました。
少しネタバレするとこの小説では犯罪は一切起こりません。ネットとリアル世界から本音という物をみつける物語です。
この小説で1番印象に残ったのが、バンドやってる大学生や意識高い系の人、僕らの日常生活にいる人達を小説にしてここまで面白いストーリーになるんだということです。
感情移入しなくても大学生なら共感できることばっかりなので読みやすいです。
引用
「就活就活っていう人を見てると、なんか」
隆良の低い声を聞きながら、俺は思う。
「想像力がないんじゃないのかなって思う。それ以外にも生きていく道はいっぱいあるのにそれを想像することを放棄してるのかな、って」
やっぱり、想像力がない人間は苦手だ。
どうして、就職活動をしている人は何かに流されていると思うのだろう。みんな同じようなスーツを着るからだろうか。何万人という学生が集まる合同説明会の映像がニュース番組などで流れるからだろうか。どうして、就職活動をしないと決めた自分だけが何かしらの決断を下した人間だと思えるのだろう。周囲がみんな黒髪でスーツを着ているときに髪を染めて私服を着ていられるからだろうか。つまらないマナー講座を笑っていられるからだろうか。
という文があります。
フリーターや夢を追ってる人は隆良のいったようなことを一度は思ったはずです。
僕は思ったことがあります。
でも人を否定しても何も生まれない。大事なのは就職や働き方じゃなくて何をするか生み出すかです。
大人になったら過程をみてくれる人はいなくて結果しかみてくれないという現実に気づかされる本です。
人の評価は正直気になります。自分がやりたいことの過程の評価は気にしても無駄です。自分なりにつくったものの評価も結局は自己満かなと思います。
小説は読んでる側には直接的には問いかけてこないけどこの小説は問いかけてきます。読んでる側が何者という意味ももしかしたらあるかもしれません。あんまり書くとネタバレになるので書きません。
この小説を読んでも自分探しにはならなくて本当の自分は何者という答えをまた探さないといけないことになりそうです笑
就活中の大学生にオススメしますw